(メルマガ)逃げ癖
- レポート
- 2015.06.15
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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント
─────────────── 第143号
多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。
なお、筆者執筆中の税理士法人ASC・
(株)エーエスシー・中村会計HPのA
SCレポート
(http://www.asc-report.jp/)との関係
は次の通りです。
1)月末:ASCレポートの一部要約版
2)月中:メルマガのオリジナル
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目次
■今回のテーマ:逃げ癖
■まとめ
■編集後記
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大変になると逃げる。
人が見ていないと逃げる。
そのうち、大変でなくても、人が見ていて
も逃げるようになります。
逃げ癖はなかなか治りません。
お客様からもそのような取引先、そのよう
な元役員や従業員の話を聞きます。
あまりに鮮やかだと皆が唖然としている間
に本人はもういなかったりします。
一方で逃げ癖どころか自分が最終責任者だ
と踏みとどまる人がいます。
日立製作所の元社長川村隆さんは、自分が
ラストマンという覚悟で経営改革に当たっ
たそうです。
川村さんはこのラストマンという言葉を、
沈没する船から皆を下ろし、最後に窓をけ
破って飛び降りる、いわば最終責任者とい
う意味であると説明しています。
このような態度というか覚悟の違いは、短
期視点なのか長期視点なのか。
もしくは人間の質自体によるものなのかも
しれません。
いずれにしても、最終的にことをなすのも
、一目置かれて高い信用を得るのも、逃げ
ない人であることは言うまでもありません
。
実は現在、結構面倒な税務調査案件を抱え
ています。
これまで、おそらく80件以上の税務調査に
立ち会ってきましたが、その中でも指折り
の。
私の依頼者であるお客様のことを、世話に
なっていたにもかかわらず税務署に売るよ
うな発言をして逃げ出す人がいて、通常な
ら楽観気分で迎える6月中旬も、余談を許
しません。
夜遅くの電話で、お客様からそんな話を聞
く日々が続いた週末に、本稿を書いてみま
した。
皆さん、逃げ癖をつけないように気を付け
ましょう。
また、そのような人にも気を付けましょう
。
逃げ続けてきた人は、逃げる前から言葉や
態度に片鱗を見せることがあります。
また、逃げるとは、その場にいながら傍観
者をきめこむことを広く含むのだと思いま
す。
やられたなと思ったとき、心理的部分に限
っても、そこで負うダメージは結構なもの
がありますから気を付けたいものです。
私自身、逃げないように頑張って、やられ
たなと思わないように気を付けて、これか
らも日々を生きていきたいと思います。
■まとめ
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逃げない。
■編集後記
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本文で、通常なら楽観気分で6月中旬を迎
える、と書きました。
これは、継続中の税務調査も、6月中旬に
は一定の結論を出してなんとか収束させる
からです。
そしてその過程では、いつもより税務署が
譲ってくれる部分が多かったりします。
その理由は、税務署の異動が7月10日だ
から。
彼らは持ち案件をクローズしてその日を待
つのです。
だから多少税務調査がわかっている税理士
に、この時期まだ終わっていない案件があ
ると話すと、
「でももう6月だからいいじゃないですか
。」という話になったりします。
私でも普段ならそう言うでしょう。
実際先月末まではそんな気でおりました。
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