(メルマガ)すごい節税2

  • レポート
  • 2021.09.15

先日、以前ご紹介をいただき、何度かお食
事をさせていただいた社長からメールがあ
りました。

事務所のお客様ではなく、今の会計事務所
さんには昔から世話になっているので変更
するわけにはいかないのだけれど、いずれ
セカンドオピニオンのような形で契約でき
たら、、、と言われていた方からです。

一度決算書までいただいて会社の概況は知
っていましたし、不動産投資についても相
談を受けたことがありました。

将来、会社をバイアウト(=M&Aで譲渡
)する可能性も伺っています。

今回は、今の税理士さんは良いんだけど、
やはり節税をちゃんとやってくれないので
相談に乗ってほしい、とのこと。

そこで、ちょうど前回「すごい節税」で書
いたようなことも含めてお返事することに
なりました。

その社長に向けて書いたものですが、前回
の補足として参考にしていただけるものと
思い、一部を〇〇と伏せたり一部加工して
転載します。
(とはいえ、その人それぞれに事情があっ
て、正解があるでしょうから、あくまでも
ご参考ということで。)

ちなみに、こちらの社長からはこれを受け
て、根本となるビジョンを深く考えるきっ
かけを得て感謝している、諸所判断進めて
改めてお会いしたい、とお返事いただきま
した。

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〇〇社長

お世話になっております。

1.今からの節税
〇〇月決算でしたね。
期末までまだ時間があります。

ちなみに
・節税にミラクルはありません
・節税ツール=(保険も含めて)利益を消
すのではなく将来への繰延(先送り)です。

その前提はご理解いただいた方が良いと思
います。

また、今の先生も特別償却とか積極的にや
っていただいているようですから、決して
無頓着なダメ先生ではないと思いますよ。

さて、私共でもそれほど多くの選択肢があ
るわけではなく、ご案内しているのは下記
のようなものになります。

(中略:具体的な節税商品とその解説)

2長期的な観点で
節税も良いのですが、これで利益を先送り
するのは限界がありますし、そこばかりに
注目していると判断を誤ることがあります。

(もちろんもっとわかりにくく説明されて
いるのですが、)かつて「車を買って、そ
れを安く買い取ってもらう。譲渡損でが出
るので節税になる。」という話に乗りかけ
ていた社長がいました。

税金が減るから得する気分になったようで
すが、こうならないよう気を付けた方が良
いです。

むしろ、長期的に〇〇社長個人、〇〇家全
体としてどうしていきたいかを考えると良
いのだと思います。

今の会社をどうしたいのか。
個人資産をどうしたいのか。
子供にどのように残したいのか。

つまり、短期的に節税を追及するより、長
期的にキャッシュを生むようなところにど
う振り向けていくかを考える。

そのため、(〇〇なのでストップをかけま
したが)以前お話をされていた賃貸不動産
への投資などは筋が良いお考えだと思いま
す。

会社をバイアウトする可能性があるならな
おさらですが、変な節税をせずにしっかり
儲けて、しっかり給料を(場合によっては
配当も)取って、銀行借入を使って不動産
に投資して賃貸収入等を積み上げる。

給料を最低限に抑えるより払う税金や社会
保険料は増えますが、将来入ってくるトー
タルのキャッシュは大きいはずです。

税金を抑えたまま金持ちになることができ
ないのは、社長もうすうすお分かりなのだ
と思いますが、事実です。
(会社の利益を抑え、社長の給料も抑える。
確かにこれで税金はかかりませんが、これ
が継続的に成立している会社は、単に儲か
っていない会社であり、オカネに困ってい
る社長であることが通常です。)

なお、その手法として将来の相続も考慮し
つつ、子供を株主にした資産管理会社にす
るとかはあるかもしれませんが、それは手
段であって、まずは大きな目標が先にある
のだと思います。

ちなみに、資産管理会社といえば、銀行は
仕事になるので特にオーナー社長に持株会
社を勧めますが、バイアウトする場合に必
ずしもプラスではありません。

以上、単にWEB会議等で思い付きを話し
ているよりも整理できるかな、と、まずは
「こんな風に思いますよ」ということをお
伝えしました。

少しお考えいただき、
「ここに書いてあった商品はどんなもので
すか?」
「であれば、こんなのどう思います?」と
かありましたらお知らせください。

内容によっては打ち合わせ形式が良いこと
もあるでしょうからその時に設定すれば良
いと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

■まとめ
___________________

節税にミラクルはない。

こればかりに注目せず、長期的に会社や自
分や家族をどうしていきたいかを考えるべ
き。

■編集後記
___________________

感動しました!
あまりに感動したので、当初入れていた編
集後記と差し替えました。

NHK-BSの番組
「甲子園で輝きたい~女子高校球児の夏~

https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/8LGXJPLRP3/

硬式野球に打ち込む女子高生たち。
決勝だけは男子と同じく甲子園を用意され、
そこを目指し、ひたむきにがんばっていま
した。

小学校、時に中学校まで、男子をしのぐ活
躍をしていてもその先は女子というだけで
道が閉ざされてしまう。

それを乗り越えて野球に打ち込む姿が3つ
のエピソードから構成され、皆が本当に一
生懸命。
どれも感動です。

選手達だけでなく、それを取り巻く人たち
も出てきます。

その一人に、女子の強豪校に行きたがった
娘を引き留め、地元の高校の硬式野球部に
女子一人だけで入部させた父親がいました。

男子のチームメイトたちと一緒に日々厳し
い練習をしているのに、試合では規定上、
女子というだけでベンチにも入れない姿を
見て、かわいそうなことをした、と。

カメラの前で涙をこらえているのですが、
そのお父さんとおそらく同世代の私は、テ
レビの前で一緒になって涙をこらえていま
した。

いや、私は泣いていました。

そんな彼女は、同じような境遇に置かれた
各地の選手たちで構成される合同チームの
キャプテンとなって大会に参加するのです
が。。。

再放送なり、動画配信なりでぜひ見てほし
いと思います。