第214回 インボイス制度をChatGPTで
- レポート
- 2023.04.30
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(ご注意)
以下***で囲んだ部分には、事実と異な
る誤った記述がありますのでご注意くださ
い。
インボイス制度が10月に始まります。
来年1月に始まる電子帳簿保存法は、なんと
なく骨抜きになる気もしますが、インボイ
ス制度はこのまま粛々と導入されそうです。
このインボイス制度、
単に税務申告書の書き方が変わるのではな
く、日々の会計システムへの入力段階から
対応していかなければなりません。
そのためには、私たち会計事務所はもちろ
ん、お客様自身も、特に支払先のインボイ
ス対応状況を随時確認していくことが必要。
そうでないと、お客様が消費税を想定外に
負担してしまう事態が起こり得ます。
制度開始までにあと半年となった今、
会計ソフトにはそのための入力項目が増え、
国税庁が制度導入後の申告書様式を発表、Q
&Aを公表し随時更新する、と導入前夜の様
相を呈してきています。
私共の毎週月曜日の朝礼でも、毎回インボ
イス関連の情報を取り扱って全社員で備え
ているところ。
対応に漏れはないか?
試しに、と今流行りのChatGPTに
「10月から始まるインボイス制度に備え
るために優先的にすべきことは何ですか」
と聞いてみました。
すると、すぐに回答がするすると表示され
ました。
(やってみるとこの「するすると」が実感
できると思います。
単なる検索結果が表示されるのとは違う感
覚。)
***ChatGPTの答え(はじまり)***
インボイス制度に備えるために優先的にす
べきことは以下の通りです。
1.システムやプロセスの準備
インボイス制度では、発行した請求書を国
税庁に電子提出する必要があります。その
ため、電子提出システムを整備し、スタッ
フの教育やトレーニングを行う必要があり
ます。また、発行する請求書に必要な項目
や書式についても理解し、準備する必要が
あります。
2.取引先との調整
インボイス制度は取引先との調整が必要で
す。特に、海外取引や異なる業種との取引
がある場合は、国内取引と異なる決まりや
ルールがあるため、取引先との調整を事前
に行う必要があります。
3.税理士との相談
インボイス制度について理解するために、
税理士と相談することも重要です。税務や
会計の専門家である税理士にアドバイスを
求め、適切な手続きや書類の準備方法を確
認することで、インボイス制度に備えるこ
とができます。
4.締め切りに注意する
インボイス制度では、請求書の発行日から1
0日以内に国税庁に電子提出する必要があり
ます。締め切りに間に合わない場合は、罰
則や遅延損害金が発生する可能性があるた
め、日程管理に注意しましょう。
***ChatGPTの答え(おわり)***
まぁそうかな。
なんとなくそれっぽい。
でもよく見ると
>「1.システムやプロセスの準備」
>発行した請求書を国税庁に電子提出する
>必要があります。
>「4.締め切りに注意する」
>請求書の発行日から10日以内に国税庁に
>電子提出する必要があります。
は明らかに誤り。
10日とかなんとかではなく、そもそも請求
書を国税庁に提出する必要などありません。
ChatGPTでは誤った答えが出るので注意が必
要と言われていますが、こんなに堂々と書
いてあると、私自身、一瞬「え、こんな手
続きあったっけ?」と心配になります。
予備知識がない人がこれを見たら、真に受
けるか、変だなと思ってもその真偽を調べ
るためにかえって手間がかかるかもしれま
せん。
税務の世界でも取扱や制度が「ある」を調
べるのは簡単なのですが「ない」を調べる
のはかなり大変なので。
ちょっとおかしいので少し質問を変えて
「10月から始まるインボイス制度に対して
どのような準備が必要ですか」と聞き直し
てみました。
***ChatGPTの答え(はじまり)***
インボイス制度とは、請求書の電子化によ
って紙の請求書を廃止する制度です。2023
年10月から開始される予定です。この制度
に対して、以下のような準備が必要です。
(以下、略)
***Chat GPTの答え(おわり)***
???
インボイス制度は、紙の請求書を廃止する
話とは無関係ですから、今度は定義からし
て間違っています。
私の使い方、質問の投げかけ方にも問題が
あるのかもしれませんが、まだまだ。
他の質問を投げても、出典がわからない、
もっともらしい文章が次々に生成されるの
で、真偽は自分の知識で判断しなければな
りません。
となると、知らないものを聞くよりも、自
分が十分知っているものについて元原稿を
書かせるような使い方が現状良さそうです。
新しい技術ですから、うまく使っていける
と良いですね。
■まとめ
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ChatGPT
現状は自分の知っているテーマを文章にす
るにあたって、原案を書かせるような使い
方が良さそう。
■編集後記
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たまにご報告しているエクロジャイトの最
新情報です。
下記の通り、次走の予定がネットニュース
にも出ました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d30b1d21362e89d385386b65855cdea2d028a02d
今度は京都。
ぜひ頑張ってほしいと思います。