(メルマガ)ハラスメント

  • レポート
  • 2024.09.15

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https://www.mag2.com/m/0001000369
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この件で、毎日のように兵庫県知事がやり
玉に挙げられています。

県庁職員は弱者で被害者。
だから知事が悪い。
世間は決めたようです。

大勢で1人を叩く構図はいつ見ても気分が
悪いものですが、その根本原因は何なのか。

私には、どこの組織にもある、仕事観・価
値観の違いのように見えます。

通常は世代間で生じることが多いもの。
ただ今回はそうではなく、知事がかつて過
ごした中央官庁(総務省)と地方の役所(
兵庫県庁)との違いでしょうか。


何年か前の中央官庁の官僚、
加えて、出向した他の地方でのお役所での
経験を踏まえ、
今の部下である兵庫県庁職員を見た。

言いたいことがたくさんあったのでしょう。
仕事ってそんなもんじゃないだろ、と。

言われた方はパワハラだ、となる。

なので「訪問先でお土産をもらっていた」
なんて実は本当の問題ではないのだと思い
ます。
知事さんが来てくれたら、是非使ってくれ、
食べてくれ、とお土産だって渡したくなる
でしょうし。

以前、『バカと無知』(橘玲著)という本
を読んだことがあります。
https://www.amazon.co.jp/dp/4106109689

そこには
「アメリカの調査では、従業員のおよそ3人
に1人がハラスメントの被害を受けた経験が
あるという。

だが、困惑するのは、同じ調査で、パワハ
ラの加害者になったことがあるとこたえた
のはわずか0.05%(2,000人に1人)だったこ
とだ。

脳の基本的な仕様は、「被害」を極端に過
大評価し、「加害」を過小評価するように
なっている」
とありました。

つまりは、職員は自分が被害者だと思って
いる。
一方で、上司である知事には加害者の意識
はない。
かみ合うはずがありません。

残念ながらここまでの騒ぎになってしまう
と誰にも止められませんが、これを教訓に
していかないといけません。

私の会計事務所でも、管理職と従業員の間
に主に世代間ギャップがあることを懸念し
ており、オンラインではなく、実地の研修
を真面目に受けようか、という議論になっ
ています。

そうでもしないと、管理職はまさか自分に
よって被害を受けたと思っている人がいる
など想像もしていない。
せめてその可能性に思いを馳せるようにし
た方がよかろうと。

たとえば、最近聞くマルハラ。
文面がマルで終わっていると威圧感を与え
るとか。
聞いても理解できないくらいのことがたく
さんありそうですから、まずは聞く。


お客様でも、社長や管理職達が若手相手に
困惑している様子を聞きます。

若い頃から上司や先輩の機嫌を気にしなが
ら仕事をしてきたと思ったら、いつの間に
か部下や後輩のご機嫌を気にする立場にな
っていた。

同情します。

でも時代が変わっているのですからやむを
得ません。
対応していきましょう。


■まとめ
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「脳の基本的な仕様は、「被害」を極端に
過大評価し、「加害」を過小評価するよう
になっている」
(『バカと無知』(橘玲著)より)

■編集後記
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コロナ以降では珍しく、お客様の社長のご
尊父のお通夜に行ってきました。

お父様は、お客様とは別の、ある地方の地
元建設会社社長ですからなにしろ盛大。

会場1km前から渋滞していて、そこから駐
車場に入るまでに20分以上。

着いたら揃いのはっぴを着た男女の社員さ
ん数十人が両側に列を作ってお出迎え。

参列者が多すぎて、流れが滞らないよう焼
香は各自(お香を2回、3回つままずに)
1回だけにしてくれとかアナウンスがある
中、香典を渡し、お返しをもらいました。

うちもお花を出しましたが、参列者が通る
お花の回廊のようなところに埋め尽くされ
ていてどこに出ているのか確認できません
でした。

座ることもなく一連の流れを済ませて前の
人の後について進んだら出口に。

そこで、やはりはっぴを着た社長と秘書の
方が私を見つけてくれて、ご挨拶をいただ
きました。

お通夜と言うより週末の有楽町ビックカメ
ラのような大混雑の会場を後にしました。

往復5時間、現地で5分。

駐車場では、常時入るのと同じくらいの数
の車が出て行っていた理由がわかりました。