第103回 相続放棄
- レポート
- 2014.01.31
相続放棄
相続放棄が増えているそうです。
公認会計士には毎年40単位以上履修すべき継続的研修制度なるものがあり、
今回は戸籍謄本の読み方を司法書士の先生が教えてくれました。
私達も相続の際には簡単に見るのですが、今回は専門家がより詳しく、ということで。
戸籍といっても明治○年式、明治○年式、大正○年式、昭和○年式、平成改訂、と色々なバージョンがあります。
結婚していないおばあちゃんが亡くなったりすると、その親兄弟の戸籍を明治まで遡って取るわけですが、古い戸籍は
「前戸主○○隠居により家督相続」とあったり、
家長(戸主)に妻子がいてもその戸籍にお姉さんや叔父さんが入っていたり、
今とはかなり違います。
そんな中で冒頭のお話。
相続税の対象とならなくても登記は発生しますから、司法書士さんは多くの相続に接します。
その先生の事務所では昨年250件の相続関連の対応をしたということですが、最近相続放棄が増えているとのことでした。
単に借金を抱えた人が多いからというのではなく、理由に多いのは、
・両親の離婚
・地方の土地建物
だそうです。
前者は、母と昔離婚した血だけつながっている父やその親族とは関わりたくない、という話。
後者は、管理料や固定資産税が毎年かかる地方の土地やリゾートマンションなどいらないということのようです。
特に固定資産税だけがかかる地方の土地というのは困りますから切実です。
誰も買ってくれないし、自治体に寄付しようと思っても引き取ってくれません。
(自治体も寄付されてしまうと、固定資産税収入が減って管理コストが増えますから、そのままが良い。)
捨てることもできない。
相続関連でなくても、地方の土地を持て余している話はよく聞きます。
離婚も地方の過疎化も加速していますから、今後もこの傾向は続きそうです。
*************************** まとめ ********************************
相続放棄が増えている
***************************あとがき**********************************
私共の事務所でも来年平成27年新卒採用をスタートしました。
先日は初回の会社説明会も実施。
熱心に聞いていただきました。
会社説明会はあと4回を予定していますが、その中で良い人と巡り合えたら、と楽しみにしています。