(メルマガ)日本での商売
- レポート
- 2011.09.15
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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント
────────────────第53号
多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。
なお、筆者執筆中の(株)ASC・中村会
計のHPのASCレポート
(http://www.asc-report.jp/)との関係
は次の通りです。
1)月末:ASCレポートの一部要約版
2)月中:メルマガのオリジナル
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目次
■今回のテーマ:日本での商売
■まとめ
■編集後記
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■日本での商売
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先日、不動産賃貸で成功されている方のお
話を伺う機会がありました。
地方を中心に何棟もアパマンをお持ちで、
すでにリタイアされていて悠々自適です。
ただ、その方は今後の不動産賃貸業を楽観
視していませんでした。
賃料は年が経つとともに下がっていくもの
で、それはそれで無視できない問題なので
すが、そんなものよりも重大な課題がある
として、その根拠に挙げたのが、平成22年
国土交通省発表の「国土の長期展望に向け
た検討の方向性について」でした。
http://www.mlit.go.jp/common/000134593.pdf
読みましたが、冷静に書かれた内容は衝撃
的です。
そこには、この先の40年で、日本の人口は
今の4分の1の3,300万人が減ると書かれてい
ました。
100年経つと総人口は100年前の明治時代後
半の水準の5,000万人前後へ。
グラフも添えてあって、今はジェットコー
スターで頂上を少し過ぎたあたり。
このあと急角度で落ちていく直前です。
近未来の人口の推計はかなりの確度で当た
ることが知られていますから、これも当た
るのでしょう。
首都圏が受ける衝撃はまだましですが、そ
の分地方には壊滅的な影響を受ける都市が
続出するとのこと。
これをもって現在の人口を前提に地方で不
動産賃貸業を行うリスクが指摘されたわけ
ですが、はたしてどうでしょう。
影響を受けない商売はあるでしょうか?
今後の内需は急速にしぼみます。
少子高齢化は既に十分認識していましたし、
これはその結果にすぎないわけですが、1億
2千万人が狭い国土でガヤガヤやっていた国
が、自分も生きている可能性のあるわずか
40年後に8千万人台となって、その大部分が
高齢者。
(65歳以上の人口は今の倍の約40%になりま
す)
その高齢者も、現在のように年金がもらえる
豊かな世代でなくなっている可能性が高い。
どうしましょう?
当たり前ですが、40年後にいきなり3,300万
人減るわけではなく、その過程でどんどん減
っていきます。
不動産の賃貸であれば、未婚者や高齢単身者
向けの首都圏物件が良い、とか考えるわけで
すが、それ以外の商売も、ほぼ確実に来る未
来に備えていないと10年後は存続できないと
いうことがあるかもしれません。
これを前提にした新たな国内のビジネスチャ
ンスを探る。
海外展開を念頭に置く。
あらゆる準備・心構えが必要です。
■まとめ
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日本は40年後に人口が4分の1減少し、65歳
以上の比率は倍になる。
確実に来る未来に備える必要がある。
■編集後記
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今回のテーマは書いていて気分が少し暗く
なりました。
自分の子供たちが大人になって生きていく
日本は閑散としているのかな。
老人ばかりに囲まれて負担は大変なんだろ
うな。
膨大な国債を利子付きで背負わされてしま
うのだな。
などと考えているとかわいそうになってき
ました。
自分の子供だけが幸せな未来などないでし
ょうから、将来世代全体の幸せを考えてい
くべきなのですが、妙案がありません。
本来は政治家がこの専門家なのでしょうが、
あてにして良いものかどうか。
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