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～成功の研究～
知って得する起業とビジネスのヒント

────────────────第61号

多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。

なお、筆者執筆中の（株）ＡＳＣ・中村会
計のＨＰのＡＳＣレポート
（http://www.asc-report.jp/）との関係
は次の通りです。
１）月末：ASCレポートの一部要約版
２）月中：メルマガのオリジナル
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目次
■今回のテーマ：間違ったら
■まとめ
■編集後記
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■間違ったら
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私がサラリーマンをやっていた時の話です
。
「相変わらず○○さんはさぁ。」
同僚が打ち合せから憤慨しながら帰ってき
ました。

○○さんとは経理部の主任。
同僚は私と同じ経営企画部です。

私はある時期、事業会社の経営企画部にい
ました。
東証一部なので、まぁまぁちゃんとしてい
る会社です。

その会社では、他社も同様かもしれません
が、予算や決算の段階で、経営企画部が出
す無理難題を経理部がフォローしてくれる
という関係にありました。

たとえば、決算をこうしたい（経企）→そ
れはできない（経理）→そこをなんとかし
てくれ（経企）→監査法人がＮＧを出して
いる（経理）→もう一回この観点で相談し
てくれ（経企）、
などというやりとりが何回もありました。

経営企画部も基本的に会計に明るい人間が
多いので、この程度なら無理が通るとか多
少の目安を立てていますから、経理部とし
てもやりずらかったと思います。

さらに言えば、そもそも経営企画には社長
のバックもあって、経理部はいつも少し弱
い立場で対応していました。
○○主任を除いて。

その○○主任
・藤田田氏（ふじたでん、日本マクドナル
ド創設者）の信奉者
・愛読書は同氏の著「勝てば官軍-成功の
法則」
・趣味は不動産投資
（社員旅行先でも不動産屋を訪ねて回る
ほど）
・大手監査法人出身で会計士資格保有
という、少し他の経理部メンバーとは異色
の人でした。

私が入ったときは既に経営企画部からは毛
嫌いされていたのですが、私にだけは
「健ちゃんさぁ。株の調子どうよ。」
などと声をかけたりして仲良くしてくれて
いました。

その人の座右の銘でしょうか。
「間違ったら直せば良い。」がありました
。

冒頭の同僚もそれを言われて怒っていて、
間違うことは基本的に許されない上場企業
の経理としてどうなの？
と言うわけです。

ただ、そんな場合も私は、○○さんらしい
や、とニヤニヤしながら納得していました
。

確かに人間だから間違うことはあるし、そ
れを恐れて時間がかかることの方が問題で
あることも多いからです。

実際、事業本部が本社に持ち込んで来るテ
ーマに経企・経理の合同で応対する場合に
も経理側は○○主任でないと話が進まない
、ということが多くありました。

これはこうしましょう。はい次。
なんて感じでやっていて、わざわざ上京し
て本社に相談に来た事業本部の人があっけ
に取られるようなことも何回もありました
。

ただ一つ言えることは、もちろん弊害もあ
るのですが、明らかに成果が多いことでし
た。

これをご覧の方は経理マンでない人の方が
多いでしょうからなおさら
「間違ったら直せば良い。」
というくらいの気持でどんどん行動に移し
ていった方が成果が出るのではないかと思
います。

■まとめ
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間違ったら直せば良い。

■編集後記
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年明けに義父が亡くなりました。
結婚と独立がたまたま同じ時期だったので
、その頃から応援してくれていて、単に妻
の父という以上の喪失感があります。

元々お役人でしたから、経営のアドバイス
をしてもらったりするわけではないのです
が、いつも実体以上に私を持ち上げてくれ
て、
義父・妻間、あるいは私・妻間よりも、義
父・私間の方がうまく行っているのではな
いか？と冗談で言うくらい良くしてくれて
いましたから。

親族というのは、無条件でサポーターでい
てくれますから、貴重ですね。
普通ならギブアンドテイクのところを、ギ
ブアンドギブをまったくいとわない。

お客様を見ていても、困った時に助けてく
れる、借金の連帯保証をしてくれる、とい
うのは最後は大体親兄弟です。

絆（きずな）ということが言われています
が、皆さんも親兄弟を大切にしましょう。
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