(メルマガ)給与体系
- レポート
- 2017.06.15
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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント
─────────────── 第191号
多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。
なお、筆者執筆中の(株)ASC・中村会
計のHPのASCレポート
(http://www.asc-report.jp/)との関係
は次の通りです。
1)月末:ASCレポートの一部要約版
2)月中:メルマガのオリジナル
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目次
■今回のテーマ:給与体系
■まとめ
■編集後記
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卸売業者、出版企画会社、介護事業者。
ここ半月ほどの間に、お客様の社長と従業
員の給与体系についてお話する機会が複数
ありました。
給与体系というか、その前段にある評価体
系と言って良いかもしれません。
その話は次の通りでした。
1.卸売業者
あるジャンルの商品について、一時期はル
ートセールスが全国を飛び回って飛ぶ鳥を
落とす勢いでした。
代表者の強力なリーダーシップで、体育会
に通じる乗りで従業員同士が切磋琢磨して
いました。
ルートセールスをしながら、さらに新規も
がんがん取っていく。
しかし、その方が一線を退いてからという
もの、現在に至るまで業績が低下中。
魅力的な商品の減少、消費者の購買意欲の
低下、等々ほかにも理由はありますが、大
きな原因の一つに報酬体系がほぼ固定化し
ていることがありそうです。
やってもやらなくても同じ。
こんな気持ちがまん延し、できる人までや
らなくなる悪循環。
以前の代表者の下では考えつかないような
怠慢な仕事ぶりが散見される事態でした。
そこで成果連動を強めた報酬体系に変更中
。
一定の混乱は生じるでしょうが、緊張感の
ある仕事とそれによる業績向上が期待でき
そうです。
2.出版企画会社
昨年からお客様になっていただいています
。
ある特定ジャンルの出版企画会社です。
そこでは、従業員の方に、こんな成果を出
すから年収はいくらほしい、という希望を
出させて、決定しています。
人数が少なく、良識的なメンバーだからで
きる、とのこと。
非常識な希望金額は出てこないそうで、個
人間での増減はあっても、全体として社長
の人件費イメージに沿った結果に落ち着く
そうです。
このような給与の決定方法は、実はアイデ
アとしては昔からビジネス書でも紹介され
るものですが、身近でうまく運用している
会社は初めてでした。
洗練された大人の会社でないとできません
。
少しでもおかしな人が出てくると収拾がつ
かなくなるからです。
3.介護事業者
昔からある大きな介護事業会社にお勤めだ
った社長。
以前の給与は等級号俸で決められていて、
それが嫌だったとのこと。
等級号俸は、お役所でよく取られる体系で
す。
等級でランクを、号俸で給与を決定します
。
たとえば、6等級にいる間は、号俸がいく
ら上がっても天井があって、5等級に上が
る必要があります。
ただ、そのランクアップが年次によること
が多いので、等級号俸イコール年功序列と
いうイメージがあるくらいの制度。
それゆえに、社長は成果に連動した別の体
系を模索されているのですがなかなか良い
ものが浮かばないとのこと。
給与体系、さらにはそこに至る人事評価方
法には絶対の正解がありません。
ただ、成果に対してリターン(特に経済的
リターン)を用意しないと従業員のやる気
を引き出せません。
起業家である人は、昔から仕事ができて、
放っといても高い給料をもらっていた人も
多く、さらに起業後も人一倍情熱があるた
め、繊細な昇給制度に思いを馳せるのが難
しい面があります。
しかし、人を使う立場になったら最重要な
部分でもあるため、常に念頭に置く必要が
あるのも確か。
私も、従業員がどこまで満足してくれてい
るかわかりませんが、ずいぶん工夫して今
に至っています。
■まとめ
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給与体系・評価方法には絶対の正解がない
。
だからこそ、常に配慮と工夫が必要
■編集後記
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先週、上記の三社とは別のお客様の事務所
に伺いました。
もう10年以上前からお世話になっていて
社長もおよそ50歳。
伺ったら、ちょうど英語の実力をブラッシ
ュアップしつつ、中国語を勉強中でした。
実際にどんな風に勉強しているかも見せて
くれて、ビジネスレベルで中国語を使える
と良いでしょ、と。
さらには、スペイン語とタガログ語も始め
るとのこと。
社長に言わせると、タガログ語は結構簡単
らしいです。
(うそかもしれません。)
ただ、自分よりも年上の人のチャレンジを
聞いていて、なんだかわくわくしました。
そんな私は、子供の頃から父に、英語はち
ゃんと話せるようにしろとよく言われまし
たが結局言う通りにしませんでした。
父は、仕事で海外とのやり取りがあったの
で、毎日欠かさず勉強していました。
外人が日本に来た時に連れてかれることも
ありましたが、私は片言、父が話す。
かなり居心地が悪いので、その時はちゃん
とやろう、と思ったりもしたのですが。。
。
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