(メルマガ)壁のはなし
- レポート
- 2019.05.15
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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント
─────────────── 第237号
多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。
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目次
■今回のテーマ:壁のはなし
■まとめ
■編集後記
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今回は
・パートで働いている。
・パートの方を雇っている。
・パートで働く方が身近にいる(たとえば
奥様)。
という方が気になる疑問点について。
103万の壁。
お聞きになったこともあると思います。
パートの年収がそれを超えると扶養を外れ
て損。
だから超えないように働く時間を調整する
。
職場にはっきり言って調整する人、
言わずに自分の中で調整する人、
いらっしゃると思います。
経営者としたら、もっと来てほしいのに調
整に入ってしまって、、、とお困りの声を
聞くこともあります。
これについて、制度が少し変わったらしい
、というお話を聞いたことはありませんか
?
実際H29年の税制改正では
「働きたい人が就業調整をしなくても済む
仕組みが構築されました!」と銘打って改
正が行われました。
とはいえ変わったのは税制だけ。
社会保険制度はそのままなので、本当のと
ころどうなんだ?
と、よくわからないので、H30年のパー
トさん達の意識・行動は全くこれまでと変
わらなかった。
このままでは今年も調整するパートさん達
が続出しそう。
そんな事業者さんから、拠点の責任者・パ
ートさんを50名以上集めるのでセミナー
をやってくれ、と依頼がありました。
要は103万の壁はまだあるのないのか?
なければ他に考えるべき点はあるのか?
です。
事業者の思惑としては、今は103万を超
えても大丈夫だからもっとたくさん来てね
、というメッセージを込めたいわけです。
たぶん会社の人でもできる簡単な内容なの
ですが、
外部の会計事務所が言う方が説得力がある
から、ということなのだと思います。
ということで準備をしました。
ご主人・パートの妻、世帯年収の観点で得
なのは?
結論を言います。
中小企業(500名以下)で働くパートさ
んは
・103万の壁は意識する必要はありませ
ん。
その代わり
・130万を超えないように注意してくだ
さい。
103万を超えても、世帯の手取りが突然
減少したりはしません。
でも、
130万を超えると自分で年金・健保に加
入しなければなりません。
それが思いのほかインパクトが大きい。
単純計算でも、いったん130万を超える
と、160万以上稼がないと元の世帯の手
取りが回復しません。
つまり、意識するなら103万ではなく1
30万の壁にしましょう。
というお話でした。
103万にむけて時間調整をされている方
。
それに困っている経営者の方。
そんなものかと思っているご主人。
130万まで大丈夫なので見直してくださ
い。
(なお、500名超の会社で働くパートさ
んは、社会保険の加入条件が異なりますの
でまたこれとは異なる計算があり、106
万の壁と言われています。)
■まとめ
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中小企業(500名以下)で働くパートさ
んは、
103万の壁ではなく130万の壁を意識
しよう。
■編集後記
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私が櫻庭和志さんの団体に入れ込んでいる
話を昨年から何度か書いてきました。
今回、
「NHKサンデースポーツ2020」で取
り上げられ
5月19日(日)21:50放送です。
タイトルは
寝技格闘技「クインテット」
桜庭和志がかける思い
是非ご覧ください。
ご覧の上で、これに入れ込んでいるとは変
わってるな、と思われても結構です
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☆発行責任者:中村健一郎
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