第32回 電子申告に対応しました
- レポート
- 2007.11.12
税務調査がたけなわとなっています。
税務署内の異動は7月初旬なのでその前に収束させた後、今は年末年始をはさんで個人の確定申告前まで続いている後半戦の最中というところです。 最近来られる調査官が良く言うことの一つに、税務署も人員削減が進んでいて効率化が必要でして、、、ということです。 人員削減もそうなのでしょうが、効率化を目指しているのは確かのようです。
以前は紙の元帳をひたすらめくる、というスタイルでしたが、最近は、携帯用HDやらUSBメモリ、CD-R持参でデータをまるごと持ち帰ってデータ分析して次の回の調査に来る、ということも普通に行われています。
これも政府が推進する電子政府推進計画の一環かもしれません。
そして、この計画に従って国税庁がそれ以上に公式に推進しているものに電子申告があります。
電子申告は3年ほど前にできた制度ですが、ほとんど誰もやっていないという状況がしばらく続きました。 これは、複雑な手続や税理士が代理する場合も会社や個人の電子証明書が必要だったことがあったようです。 しかし、今年の改正で税理士の電子証明書だけで実施可能となったことで敷居が下がりました。これによって、実施率も急上昇しているようです。
そして、これを機に、私共の事務所でも今9月決算企業から電子申告に対応すべく準備を整えたところです。 簡単に事務所内で完結させるためにシステム投資や所内での研修・試行錯誤はありましたが、事務負担の軽減やスピードアップによる効果が期待されているところです。
お客様にも追加的な金銭負担はお願いせずにこの効果を享受いただけるように進めておりますので、ご満足いただけるのではないかな、と考えております。
新しい仕組みへの対応はいつでも多少の面倒やコストが伴いますが、進まないということは後退していくということに等しい、というある偉人の言葉を思い出し、常に前に進んでいきたいと考えています。