(メルマガ)濫読のご報告
- レポート
- 2021.08.15
出かけることも少ないので濫読しています。
ここ最近読んだもの・読んでいるもののご
報告です。
何か面白いものは・・・とお探しの方、ご
参考ください。
1.良かったもの
(1)『TIME SMART(タイム・スマート):
お金と時間の科学』
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金じゃなく時間を大切にして、タイム・リ
ッチになろう、
そしてより大切なことに時間を使おう、と
いうお話。
そうでないと、
今忙しいから、、、と後回しにしているこ
とは、いつになってもできない。
そんな状態では、人に優しくすることもで
きない。
持っているものの価値を分からないままに
失うことになりかねない。
とのこと。
「もし幸せにしてくれたり、目的を与えて
くれたりするものがあれば、それを握りし
めておく必要がある。
できるかぎりのことをして、それを優先さ
せ、大切にし、気を逸らされてつながりを
断たれないようにしなければいけない。
すべての人の人生がゆっくりと確実に過ぎ
去っていく。
絶えず気を逸らされている時代にあっては、
注意深くプランを立てないと、大切な一瞬
一瞬が、簡単に、不幸なかたちで流れてい
ってしまう。」
今の自分自身、それを取り巻く人・環境。
当たり前に存在しているようで、自然に流
れ去る、本当はとても貴重なものかもしれ
ません。
親が死んでから、子どもが大きくなってか
ら、年をとってから、
あぁあの時は貴重だったんだ、と愕然とす
る、というのは避けたいものですね。
今を大事にしていきましょう。
ちなみに、こうした本の常として、思わず
働きすぎてしまう人の視点から書かれてい
ます。
家庭を顧みずに仕事に専念しすぎてしまう。
でも、最近の働き方改革も手伝って、私は
その逆もあるように思っています。
毎日、時間も密度も低い職場での日々を過
ごし、そそくさ家に帰ってはいたけど、振
り返って、自分は何者にもならなかったな
ぁ、あの頃もっと頑張れたのになぁ、と思
うのであればそれはそれで不幸。
今を大事に、というのは公私ともに、職場
も家庭も、という意味でとらえるべきだと
思います。
なお、この本では、じゃあ時間をどう創出
するのか、考え方も示しています。
卑近な例を一つ。
著者の研究によれば、
リアルでもネットでも、最安値を探し回る
より、少し探して良さそうだと思うものを
すぐ買った方が良いらしいですよ。
(2)『戦場放浪記』
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戦場(だけではないですが)を駆けたカメ
ラマン・記者の人生を振り返っての半生記
です。
沢木耕太郎の『深夜特急』をより現代に近
づけて、より危険にしたような内容。
あっけらかんと、思い付きで、しかし、く
るくる頭を働かせて周到かつ大胆な行動を
する著者に痛快な気分になります。
本人曰く、戦場には危険な戦場と安全な戦
場があるとのこと。
米兵が時折狙撃されているイラク戦直後の
バグダッド。
こちらは安全な方だったそうです。
(米兵にとっては危険でも、そうでない人
にとっては、という意味で。)
だから、奥さんと小2の娘を連れて家族旅
行に行った、と当時の写真入りで載ってい
ました。
え?!
これにつき、
「「ニュース23」で放送される予定だっ
たが、ディレクターが私の撮った映像を見
て、怖がって引いてしまった。
というのは、街中を米軍の戦車が通り、娘
が遊んでいる向こうで銃を撃つ音が聞こえ
ていたからだ。
そんな映像を放送したら、視聴者から「危
ない」と苦情がくるのを恐れてのことだろ
う。
これが、日本人の戦争に対する免疫力のな
さなのだろう。
少しの危険も許されないのだ。」
と憤慨していました。
は?!
私も、ディレクターの判断の方が正常な気
がしたので少々驚きました。
本の終わりには「読者の皆様へ」と奥様か
らのメッセージ。
最後まで驚かされました。
2.まぁまぁかな、と思ったもの
(1)『高瀬庄左衛門御留書』
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いわゆる時代小説です。
今年の直木賞の候補作の1つ。
下級武士を主人公に、藤沢周平を感じさせ
ます。
しみじみしたい方にはぜひ。
(2)『昭和16年夏の敗戦』
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元は古い本ですが新装刊で手が伸びました。
ノンフィクション。
昭和16年、開戦直前の夏。
国内エース級の官僚・軍人を集めた「総力
戦研究所」が、戦争に突入した場合のシミ
ュレーションをしました。
結果は日本必敗。
東条内閣に報告するも開戦への流れは覆せ
ず、その後、歴史はその通り進みました。
ただ、当時の国内状況も詳述されていて、
それを読むと、誰が首相をやっていても、
昭和天皇がもっと強く平和を求めていても、
戦争は避けられなかったんだろうな、と思
います。
3.楽しく読んでいるもの
まんが『呪術廻戦』
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流行っているので。
先日最新刊も買いました。
『鬼滅の刃』の次、というのは分かる気が
しますね。
4.久しぶりに読み返したもの
『人を動かす』
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昔から各所で紹介される自己啓発本の王道。
過去にこれを読んで、自己中心的な態度を
改め、おかげで少しはましな人間になれま
した。
改めて読むと、最初ほどのインパクトはあ
りませんが、やはり少し反省しました。
5.評判ほどでは、、、と感じたもの
『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン 究極の自
由を得る未来』
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最近の発売で、大きく取り上げた広告や書
評も見かけます。
病気をきっかけに、自らを実験台として「
肉体のサイボーグ化」「AIとの融合」をス
タート。
面白そう!
と思って読みましたが、
うーん、本人がゲイなのですが、パートナ
ーへの愛が綴られ過ぎている気がします。
その一方で、NEO HUMANに向かったアクショ
ンは結局どうなったんだ、という点は曖昧
に残されていて。
ちょっと違うかな。
と思いました。
6.次に読むもの
まんが『チェンソーマン』
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全巻セットで揃えたので、この後読みます。
上記3.の次に来るらしいですよ。
■まとめ
___________________
人生をプラスにするために
1.(1)と、まだお読みでなければ4.
気楽に楽しむために
1.(2)、2(1)、3.
(私自身まだですが6.)
戦後76年、今なおある「データより空気
」を考えるなら
2(2)
をお勧めします。
■編集後記
___________________
WEB会議形式が増えましたが、
お客様とお話していてたまに聞かれるのが
「そろそろうち(税務調査が)来ますかね
?」
というお尋ね。
普段なら難しい質問ですが、今は、多額の
消費税の還付申告等しない限りまず来ませ
んよ、とお答えしています。
実際、昨年コロナが流行り始めた頃から私
共の事務所で毎月3,4件対応していた税
務調査は、基本的にすべてなくなっていま
す。
(昨秋少しだけ復活しましたが)
納税者はもちろん、税務職員も人間です。
国にとって不要ではないですが不急とはい
えるでしょうから、
接触を少しでも避けて感染拡大防止、とい
う国策に沿っているのでしょう。
ただ、こんな中、税務業界誌にはこんな気
になる記事が。
『税務通信』(6/21号)より
「令和2年10月から令和3年3月までの半年間
で,調査課所管法人への実地調査のうち2割
超で臨場型のリモート調査が行われた。」
「国税当局ではこうした利点や欠点を踏ま
え,来事務年度においても,引き続き,調
査対象の法人に臨場しその法人が利用するW
EB会議システム等を活用することなどによ
り,税務調査の効率化を図る方針にあるよ
うだ。」
大法人向けには、国税局によって既にリモ
ートの税務調査が始まっているようです。
こうした知見を積み上げ、いずれ税務署の
税務調査にもリモートが導入されていくこ
とになるでしょう。
油断してはいけません。