(メルマガ)こわいもの

  • レポート
  • 2022.02.15

人には、こわいものがありますね。
あれがこわい、これがこわい。

小さい頃は暗いだけでこわかった。
寄る年月がこわいというのもあります。

先日、誕生日にお祝いを寄せていただいた
社長にお返事しました。

その社長は還暦を間近に控え、若かった頃、
若さゆえに取れていた仕事が取れなくなっ
たことを以前お話されていたので、それを
思い出しながら。

ちなみに、その社長はセミナー講師をされ
ているので、先生とお呼びしています。

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〇〇先生がお話されていたように、自分の
年齢も改めて考えるようになりました。
結論からすると、どの年になっても良いこ
とも悪いこともある、ということでしょう
か。

たとえば、この年になるとだいたいのこと
が想定内になります。

刺激がない、という点では悪いことですが、
穏やかに過ごせる、という点では良いこと。

うちの若手社員を見ていますと、彼らは若
さで輝いているわけですが、
ちょっとしたことで大きく驚いたり、少し
のミスやトラブルに退職を考えるほど悩ん
だりしています。

・・・と書いているうち、ちょっとしたこ
とで大きく驚いたり悩んだりするのは素敵
なことかも、と思いました。

ということは、やはり若いって良いですね。
(私はそんなことに動じないから初老も悪
くない、と締めるつもりでしたが。)

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ということで、年を取るのは良いこと悪い
ことそれぞれあって、こわいというほどの
ことではありません。

「じゃあ何がこわいんですか?」

聞かれたとしたら何と答えましょう。
ちょっと考えてみました。

すると断言できるものが1つ。
最近あったできごとから、あぁこれはこわ
いな、と。

「私は、意図がわからない質問がこわいで
す。」

なぜこの人はこれを聞いてくるのか?
想定できない質問がこわい。

今月久しぶりにあった税務調査。
調査官が社長に尋ねた質問がありました。
「これを修理に出しましたか?」

なぜ壊れてもいないものを修理に出す必要
があるのか。
その時点で私はわかりませんでした。

なんでそんなことを聞いてくるんだろう?
なんかこわい。

その業界をくまなく調べてきた調査官は、
社長が「出しました」と言ったら正解。
「出していません」と言ったら不正解。
その前提でこの質問を用意してきていまし
た。

タネ明かしをしてくれたので、今は理解で
きます。
説明もできるのですが、書けませんし、社
長がどう答えたかも書かない方が良いと思
います。

この調査。
名古屋国税局では査察部までもが動き、東
京国税局でも最重要案件の一つとして多く
の税務署をまたがった大掛かりな調査が行
われているとのことでした。

この話を少し詳しく別のお客様にしたら、
先生は犯罪に巻き込まれてませんか、と心
配されました。

詳細はいずれここで書ける日があるかもし
れませんがその時までは封印しておきます。

ただ、過去の税務調査を思い返しても、こ
わい思いをしたのは、どれもこうした「意
図がわからない質問」でした。

自分の気づいていない問題や論点があった
のか?
ぎくっとするからです。

今回は、私のこわいものは「意図がわから
ない質問」
という話でした。

■まとめ
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わたしのこわいもの
=意図がわからない質問

■編集後記
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意図がわからない質問がこわい。
これは相手が調査官に限りません。

たとえば自社の社員が私にしてくる質問。

私は各社員と20分ずつ週に6人(計2時間)
、直接話をする機会を設けているのですが、
その際、なぜここで私に聞いてくるのかわ
からない質問を受けることがあります。

答えた後もなんかすっきりしない。

あれは何だったんだろう?
不満を抱えていて私に示唆を与えていたの
だろうか。

聞いた本人は単なる場つなぎだったのかも
しれませんし、単にすっとぼけた的外れな
だけの質問なのかもしれませんが。

穏やかに過ごしている、と言いながら、あ
れこれ細かいことを考えています。