第202回 改善提案

  • レポート
  • 2022.04.30


■ご注意:中村を騙るLINEアカウント
___________________

最近、何者かが私の名前を騙ってLINE
上の投資グループに勧誘し、投資情報を提
供している事例がありました。

税理士法人ASCの代表社員をはじめ10
行以上並べられた経歴すべて私の情報。
唯一、早稲田の商学部で非常勤講師をして
いるという点だけウソでした。

私がやりそうな話ではありますが、LINE
を使った投資情報の提供は一切していません。
ご注意ください。


■今回のテーマ:改善提案
___________________

「中村さん、なんかないですかねぇ」

まだ若かりし頃の私に、コンサル先の若手
女性担当者が言いました。

西日本全体の通信をあまねく担う超大手企
業の会議室。
打合せの休憩時間の雑談中でした。

今回のプロジェクトのテーマとはまったく
無関係の社内の話なんだけど、と。

働き方改革のはるか昔。
既に外は暗くなっていて、労働組合の人が
そろそろ帰ってくださいと巡回に回ってま
した。

聞いてみると、職場では定期的に改善提案
を3つ出すことになってるが、締切が近い
のに今回は全然思いつかない。

「いつもやってるからもうないですよ。困
ったな。」
と言いながらいろいろ考えていました。

職場のお話でしょうし、私は「大変ですね
ぇ」と同情だけしておきましたが、その時
の記憶はそのまま残りました。

さすがなかなか良いことをやっているもん
だな、と。

現状を少しでも良くするには、
と末端の現場レベルから一生懸命考えるの
は有益なはず。社員の皆さんは面倒くさが
っていたけど、その結果、自分たちの職場
にプラスがもたらされる。

メーカーの工場などでは日々やっているの
でしょうが、事務職にだって良いはず。

なるほどなるほど。
地道に続けたら、長期的に結果は大きく変
わるだろうな、と思いました。

・・・と、
これを読んでいるうちの社員は、
「なに!?これだったのかぁ!」
と思っているはずです。

まさに毎月うちの事務所でやっているのは
これだからです。
(うちは1人1件ですが)

弊社では次のようなテーマで毎月改善提案
の提出を求めていて、社員は時に苦し紛れ
のものまで絞り出してくれています。

-------------------
選定するテーマについて

単なる要望ではなく改善である点に注意
収益拡大、コストダウン、正確性アップ、
業務量の減少、につながる下記のようなも
のに理由を添えて
-今こうしているけどこうしたらどうか?
-この業務はこうしたらどうか?
-このアイテムを導入したらどうか?
-この本を買ったらどうか?
-こんなサービスを展開したらどうか?
-ここと業務提携したらどうか?
-ここで料金を取ったらどうか?
-チェックリストにこれを加えたらどうか?
-この作業は無駄だから廃止したらどうか?

-------------------

おかげでこれまで、だからこそ拾えた声、
気づきは無数にあります。

一方で、こういうのが得意な人と不得意な
人がいるようで、いわゆる採択率のような
のを出すと多くが20%~70%ぐらいに分布
し、中には0%、100%といった人も。

別に採択率が悪いから処分したり、皆の前
にさらしたりしていないのですが不得意の
人には毎月のこれが苦痛のようです。
中には、提案制度は大変だからやめたらど
うかという提案を出してくる人まで。

じゃあやらなくて良いです、とはいきませ
んのでそのまま維持しています。

ただ、実は提案を受けた方も結構大変。
真剣に検討してフィードバックしていく必
要があるからです。

パートさんは除外していますが、それでも50
件近く来ますので、私の手元には特に月の
前半は、前月の提案でフィードバックしき
れていないものが残っています。

簡単には却下も採用もできないもの。
課題はわかったが解決法がこれではないも
の。
あれこれあります。

そんなものの答えを日々模索しているわけ
です。

 

今回は、
うちは日常の改善活動をこうしているが、
実はある大手企業のマネだった。
というお話でした。

聞いてみると単純な話。
まぁ良いかもね、と思ったら自社や自分の
チームでやってみてください。

「単純で、良いな、と思ったらやるべきで
はないでしょうか。」
私からの改善提案でした。


■まとめ
___________________


定期的に改善提案を募って対応していく。
単純ながら良い結果が出ます。


■編集後記
___________________

以前、事業再構築補助金の件で
https://www.ascinc.co.jp/report/1931/
>北海道の案件もいくつかあるの
>ですが、ちょうど今週、本件に
>かかわっている主要メンバーで
>3泊4日の現地視察に出かけて
>いきました。
と書きました。

知床の案件では、今話題のKAZU1にも乗って
説明を受けたとのこと。

今回の事故の影響で弊社売上見込も数百万
単位で減りそうですが、ご家族を亡くされ
た方のことを思えば些末な話です。

>おじさんとお兄さんの間くらい
>の男性4人
が無事に帰ってきて、元気に働いてくれて
いることに感謝しないといけません。