第228回 支度金60万円
- レポート
- 2024.06.30
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私は、週2時間枠を設け、1人20分ずつ
つまり週6人、本支店の全社員とマンツー
マンでお話をするようにしています。
(支店とはオンラインで)
順番としては2~3か月に1回くらい回っ
て来るくらいとはいえ、身の上話やら色々
話しますので、各人との距離が近くなって
良いのですが、その分退職時のガッカリ度
が上がりますから良し悪しです。
では、そこでこの時期多い話題とは?
やはり夏の税理士試験です。
会計事務所なので、それに向けて頑張って
いる人が結構いますので。
本番に向けて頑張ってはいるけど受かる気
がしないのだ、などの悩みを聞いたりして
います。
先週もまさにそうで、私の場合は公認会計
士試験ですが、古い自分のエピソードを2
つお話ししたところ、受けてくれましたの
でここでご紹介します。
1.初めての受験に失敗したときの話
これは過去にここでもご紹介しました。
https://www.ascinc.co.jp/report/171/
自分が落ちたのはいかに難関かを、とんで
もない試験に合格した女子に力説していた
という恥ずかしい話です。
2.受かったときの話
これはここでは初披露。
上記失敗を経て必死に勉強した私は、模試
で上位に名を連ねるくらいになっていまし
た。
今はやってないのかもしれませんが、各回
の結果は実名入りで貼り出されるのでそこ
の常連さんになっていたわけです。
試験が近づくと外部にも参加者を拡げて、
1万人以上の本番さながらの全国模試が開
催されるのですが、そこで1桁順位になっ
たり。
そんな私にオファーがありました。
通っていた資格の学校Tから、公認会計士
講座の専任講師のお誘いでした。
・8月の試験直後から勤務開始
・契約期間は翌年7月まで(更新可)
・契約直後から講義等を受け持つ
・ただし、約3カ月後の合格発表で不合格
なら契約は即終了
オファーを受けるなら60万円を支度金と
して支払うと言われました。
年収も600万近かった記憶があります。
問題なのは、
あなたを含め、こちらは受かると思って数
人に同一のオファーをしているが、例年誰
かは不合格になる、とのことでした。
ただし、その場合でもそれまでの給料は払
うし、60万は返さなくて良い、とも。
オカネはほしい。
だけど、講義を受け持ちながら、不合格だ
ったら受験生に逆戻り。
格好悪いじゃないか。
悩みました。
が、やはり捨てがたい。
大学院生の立場との並行でしたが講師のお
仕事を始めました。
何十人を前に講義をし、
作問や採点をし、
質問コーナーの当番のときはそこに待機す
るわけです。
質問コーナーとは、個室ブースのようなと
ころで、この時間先生に質問できます、と
いうもの。
ここでも良いことも悪いこともありました。
たとえば、
個人的に食事に誘われるのは良いこと(?)
これはできるのか?と挑戦者のような目で
難問をふっかけられるのは悪いこと。
そんな日々を過ごしながら、
同じ立場の同僚は私を含めて5人。
お互いが上位者であることはもちろん、ど
の程度かも知っていたので、
安定感抜群のTさんを除く4人のうち誰か
が不合格になるのかな。
などと、恐怖を覚えながら発表を待ちまし
た。
当時はネットでの発表はないので、発表当
日は事務の方が発表場所(たしか財務局)
から電話をかけてくるのを自宅で待つこと
にしました。
時間の進みが異常に遅い中、電話が鳴りま
した。
事務のFさんでした。
「合格されていました。
おめでとうございます。」
やった!
意味もなく、そのとき家にいた弟に5万円
をあげていました。
その年はTさんだけが不合格でした。
■まとめ
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税理士試験近し。
みんな頑張れ。
■編集後記
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先日父と話しました。
いつもこのメルマガを読んでくれているの
ですが、
KPMGニューヨーク事務所の話
https://www.ascinc.co.jp/report/2621/
は初めて聞いた。
そんなことがあったのかとお母さんと驚い
たとのことでした。
たぶん言わなかったんだろうと思います。
隠す必要もないので、聞かれなかっただけ
だとは思いますが。