第237回 怒られること
- レポート
- 2025.03.31
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商売や立場もあるでしょうが、特に年齢で
すね。
怒られることがなくなりました。
依頼、提案、示唆の形がせいぜい。
私が非の打ちどころがない人間になったわ
けではありません。
単に年を取ったから。
いい年したおじさんにモノ申したらかえっ
て面倒くさい。
どうせ変わらないし。
私でも思います。
そう考えると、上司や先輩から怒られる、
叱られる、という経験は貴重です。
もともと怒る方にはストレスがかかります。
問題なくやってくれるのが一番良い。
ギスギスした雰囲気になるのは避けたいし、
今の時代、すぐにパワハラだなんだの話に
なりますから、怒るくらいならできるだけ
関わらないようにしたい。
そこを乗り越えて自分に届く問題点の指摘
は、よほどのものです。
大事にしないといけません。
私も若い頃は怒られました
当時は当時で自分勝手にやっていたので、
指導するには面倒くさい人間だったと思い
ます。
そこをあえてですから、感情的にぶつけら
れるものもあれば、困った顔をしてしかた
なく言われたものもありました。
今でも思い出せることがいくつかあって、
今さらながら感謝と申し訳なさが混ざった
ような気持ちになります。
本当に今さらですが。
たとえば、20代の頃、
大手企業の経営企画部時代。
自分の担当する事業本部について、上司の
さらに上司である取締役から直接説明を求
められました。
いくつかやり取りしているうちに
「なぜ◎◎はこうなっているのか」
と聞かれた私、
「うーん。なぜなんでしょうね。」
と自然に返していました。
すると次の瞬間、
「俺が聞いているんだよ!!」
と大声で怒られました。
そりゃ怒りますよね。
さっきからそんな調子だけど
お前が担当してるんだろ、だから聞いてる
んだよ。
当事者意識ってものがないのか、と。
今の私だって思います。
しかし当時の私は、もちろん謝りましたが、
腹の中で、こんなことで感情的になって人
間ができてない人だな、とか思っていたわ
けですから、本当にいい加減なサラリーマ
ンでした。
よく相手にしてくれていたと思います。
明日は4月1日。
うちにも、社会人デビューする者が何人か
入ってきます。
毎年、少しお話をして一緒に写真撮影をす
るのですが、
その彼ら、彼女らに何を言おうか。
少し考えていたら、未熟だった自分のこと
を思い出しました。
過去の自分に比べたら、今の人達は他人へ
の気遣いが本当によくできます。
優しい時代の良い人達。
ただ、注意されたり、怒られたりに慣れて
いないようなので、もしそういう場面に至
ったら、ぜひプラスにとらえて活かしてほ
しい。
そんなことでも言おうかな、と思っていま
す。
■まとめ
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怒られることは貴重な機会
■編集後記
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約20年ぶりに台湾に行ってきました。
今回はその時にいなかった子供達を連れて
家族で。
20年前と変わらずに台湾の人は暖かく、親
切でした。
雑踏事故が起こりそうな大混雑の夜の街を
歩いたり、大きな提灯に願いを書いて空に
放ったり、楽しませてもらいました。
一方で20年前と違うのはスマホの存在。
飛行機の搭乗、現地ガイドさんとの連絡、
ホテルや駅への移動、写真撮影、日本との
メールやChat。
すべてがスマホ。
片時も離せません。
ないと死ぬ。
電池切れになりかけた時、自分の動きまで
停止しそうな感覚になりました。