第55回 読書と成功の関係
- レポート
- 2010.01.29
以前メルマガの方で、早起きと成功にはあまり関係がないようだ、という話を書きました。
今回、では読書はどうなんだろう?
という話です。
これにはプラスの相関があるようです。
完全に直感値なのですが、
成功者に占める早起きしている人の割合が半分よりちょっと高い程度だとしたら、
それに対して、読書を大事にしている人の割合は8~9割ではないかと思います。
こうした読書の効用は、勉強法や仕事術の本でも、一様に言われているところです。
①『レバレッジ・リーディング』(本田直之著)
②『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』(勝間和代著)
その根拠は
・本は、その道を究めた人の経験や考え方がわずか千円~数千円で手に入る。
・自分の名前で出す本は、どの著者も真剣に書いているから、千円の本を読んで10倍の成果を出すことはわけもない。
・誰が書いたか分からない、いつ消されるかわからないネットの情報には代えられない価値がある。
だから読むべきだ、ということです。
ニュートンはかつて、「自分は巨人の肩の上に乗ってものを見ている。」
(だから、多くの偉業を成し遂げられたんだ、)と言ったとされています。
巨人の肩とは、先人の積み上げてきた知見のことと解釈されるわけですが、書籍と言うのはまさにこの巨人の肩に当たるのだと思います。
でも、ここで気をつけるべきは、巨人の肩の上に乗った上で外を見るのは、あくまでも自分自身だということです。
つまり、本を読んだ、というのは肩の上に乗っただけの状態なのです。
その後に自ら何に気づき・発見し・行動し・獲得するかが当然重要です。
似たような話として、将棋の羽生善治名人は以前、今の将棋界では高速道路の先で渋滞が起こっていると言いました。
棋譜や定石といった先人の知見は、本やネット等でこれまで以上に入手しやすくなった。しかし、その先で渋滞が起こっている。
ニュートンが「巨人の肩」と言ったものを「高速道路」と言っているのですが、巨人の肩の上で、あるいは高速道路の先で、自分が何をするのかが重要だということです。
なお、ここで巨人の肩にも高速道路にも乗らないのは、まさに問題外ということになってしまいますから、やはり本は読むべきということになります。
本には大事なことは書かれていますが、本当に大事なことは自分で見つけるしかないのですね。
今回は、読書は成功に関係あるようだ、というお話でした。
***************************あとがき********************************
以前、本文②の本で紹介されていた「フォトリーディング」というセミナーに行ったことがあります。
簡単に言うと速読術。
実際は各1-2秒でめくっていくページの情報を、無意識下で知識に焼き付けてしまう、というものです。
(無意識下なので、本を逆さにしてめくっていっても脳の中で整理されてしまう、というものすごい術です。)
残念ながらその術がそのまま身についたわけではないのですが、そこで読書とは無関係にびっくりしたのは、世の中にはこんなに向上心があって前向きな人達がいたんだ、ということでした。
アメリカ発のセミナーなので講座の進行自体がそんな感じなのですが(最初からニックネームで呼び合うように仕向けられ、すぐに席替えが行われたりして参加者同士が濃密なコミュニケーションを取り合うように言われます)、参加者の皆さんも超フレンドリーです。
知らない人ばかりの立食パーティーのような場所は私はとても苦手で、丸2日間のそのセミナーもとても疲れたのですが、参加者の皆さんはそれを楽しめるような人達に見受けられました。
単なるセミナー好きな人もいたのでしょうが、この人達から高い割合で、何かを成し遂げる人達が出るのだろうな、という勢いを感じました。
(実際、本を出版されたり、経営に成功されている方も少なくありません)