第58回 丁寧な態度

  • レポート
  • 2010.04.30

「魅力のない人って、上からモノを言ってきませんか?」
イチローの言葉です。
(『未来をかえるイチロー262のNextメッセージ』より)

同じようなことを私もよく思うのですが、成功している魅力的な人達に共通するものをあげるとしたら、人に対して丁寧な態度を取ることをあげて良いと考えます。
(もちろん、高慢な態度でも成功する人もいますが、レアケースだと思います。)

その人達は、部下や取引先の業者に対しても、一方的に偉そうな態度を取ることはありません。
もちろん、ちゃんと仕事をしてくれなければ相応の厳しい対応をするわけですが、普段はいたって丁寧で、見下すような態度を取ることはありません。

私はいわゆる先生商売なので大事にしていただくことが多いのですが、中には自分から引き合いの電話をしておきながら、実際会ってみると会計事務所なんかどこにでもある、というような態度をされることがまれにあります。
そこから値引等を引き出したいのかもしれませんが、残念ながらこちらの方も相手の役に立ちたいという気持ちがなくなってしまいます。

同じことは部下であっても同じでしょう。
同じ給料でも尊重されていると感じながら働くのと、そうでないのとでは、発揮されるパフォーマンスは当然変わってきます。

成功したいと思ったら、相手に対して、自分とかかわりたい、役に立ちたい、と思わせるよう、相手を尊重した丁寧な態度で接することが大事なのだと思います。

*************************** まとめ ********************************
成功する人は魅力的である。
魅力的な人は、丁寧な態度を忘れない。

***************************あとがき********************************
先週は埼玉のお客様の税務調査に立ち会いましたが、その調査官達の失礼な態度には少々驚きました。

お上意識があるのかもしれませんが、社長を不必要に怒らせていて、立ち会う私もとても不愉快な思いをしました。

これに対して、東京国税局の調査官には普段よく接していますが、同じことを言うのにも非常に丁寧です。
東京国税局は東京神奈川千葉を所管していて、埼玉は関東甲信国税局という違う局だからなのかもしれませんが、もう少し礼を持って接すれば良いのにな、と思いました。

本来であれば、「彼らもがんばってきているのだから手ぶらで帰したらかわいそうだ」というぐらいのおおらかで太っ腹な社長なのに、今回は余裕で払えるものでも一切妥協しないという決意を固めていて、不服申立やその先の裁判の手続まで聞いてくる始末です。

態度というのはやはり重要なのでしょう。

彼らも納税者を怒らせることは本意でないのでしょうから気をつければ良いのですが、残念ながらこれで良いと思っているのかもしれません。