第62回 カネのために仕事をしない
- レポート
- 2010.08.30
ビジネスで成功されている方から聞くことがあります。
なおこれは、儲けなくて良いじゃないか、という意味ではなく、人が必要とするものを追及して提供すれば、自然に儲かる。
カネを追ったらかえって儲からないということです。
あの松下幸之助も、仕事は人のためにするものだというようなことを言っています。儲けは後からついてくると。
聞いた瞬間はきれいごとに思えるかもしれません。
私も当初そう思いました。
しかし、よく考えると当たり前ですね。
皆さんも考えてみると良いと思います。
お客様やお勤めの会社は、あなたがオカネをほしいから料金や給料を払ってくれているのか?
違います。
あなたやあなたの会社が提供する商品やサービスに価値があるから(少なくともあると期待したから)です。
裏を返せば、そうでなければ仕事は来ません。
オカネも支払われません。
当然儲かりません。
今、人が求めているものは何なのか?
自分はそれに対して何ができるのか?
このことは、ニーズが、いやウォンツが、などときれいな分析よりももう少し根源的なところで、今自分を選んでくれているお客様、あるいはお勤めの会社への感謝とともに一度考えてみると良いと思います。
自分の、さらには自分の会社の身の振り方を考えるにも、これがとても重要です。
これさえ押さえておけば、オカネは本当に後からついてくる(らしい)のです。
*************************** まとめ ********************************
人のために仕事をすれば、
オカネは本当に後からついてくる(らしい)。
***************************あとがき**********************************
1年ほど前に出版した『はじめて社長になるときに読む本』、ありがたいことに今でも主にアマゾンで、毎月数十冊の単位で売れているそうです。
先日出版社から、このままだと数ヶ月でなくなるので、
今のまま増刷しますか?、それとも改訂版を出しますか?
(その場合はどのくらいの改訂を入れますか?)、と相談されました。
ロングテールのテールの先でのできごとですが、アマゾンのおかげでこうしたことが実際に起こっています。
そろそろ回答することになっているのですがどうしましょう。
少し考え中です。
(将来的には、「じゃあ電子書籍版だけ配信しときましょう」といった乗りで済む話なのかもしれませんが)