第90回 所有と経営
- レポート
- 2012.12.30
合同会社か株式会社か。
最近の会社設立の選択肢で良く出てきます。
そして、下記メルマガでお伝えしたとおり、プライベートな資産管理会社として合同会社が選ばれることが多くなってきます。
http://archive.mag2.com/0001000369/20121215200000000.html
では問題です。
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明らかに儲かる見込みのビジネスがあります。
将来的にこのビジネスに無関係な息子に果実を引き継ぎたい。
これに適する会社形態は何でしょう?
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この答え
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株式会社
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その理由は、合同会社と株式会社との本当の違いは「所有と経営の分離」の違いにあります。
株式会社=所有と経営が分離されている。
要は、持ち主である株主が経営者を雇って運営するのが前提。
会社の持ち主と経営者が完全に分離しています。
一方、合同会社=所有と経営が分離されていない。
会社の持ち主=経営者です。
例外的に出資だけする人を置けますが、経営だけする人を置くことはできません。
この「経営だけする人」を置けるかどうかが大きな違いです。
これに注目すると、
株式会社であれば
たとえば、お子さんに出資分を贈与して株式会社を設立する。
そこで自分は雇われ社長として儲かるビジネスを行う。
そうすれば、会社に残った利益はすべて株主のもの。
自分が死んでも、もともと株主である息子のものなので相続の対象とならない。
とすることができます。
一方で合同会社であれば、経営だけをすることはできませんから、自分も出資者となって持分を持ちます。
自分が死ぬと、その持分が相続の対象となります。
なお、合同会社であっても、自らが従業員となれば同様のスタイルは取れます。しかし、形式的な代表者である息子の名前で外部との取引を進めることが前提となります。
そのため、設立直後の銀行口座の開設から苦労することが明らかです。
その後の取引にも、税務署対応にも支障があるでしょう。
そもそもこの場合、息子さんの名前は登記簿謄本に代表者や役員として載りますから、たとえば息子さんが他にお勤めの場合や就職活動の際に支障になりかねません。
こう考えると、長期的観点から、資産管理会社を株式会社にすることも十分に検討の余地があります。
*********************** まとめ *****************************
資産管理会社を株式会社にすることも検討の余地あり
*********************** あとがき ***************************
先日テザリングを使いたくて、Softbankでスマホを4G/LTEのものに買い換えました。
(Mobile SuicaやモバイルEdyを使っているのでそれも使えるAndroidスマホに。)
使用感もとても良い感じです。
今使っているEMOBILEのPocketWifiは要らないので解約することに。
そもそもPocketWifiは起動や接続に時間がかかるし、使用中に切れるし、あまり使い勝手も良くありませんでしたから。
ただ、確認すると2年縛りの契約期間中でした。
そのため、解約には最低利用期間内解除調定金18,395円 (税抜)なるものがかかるとのこと。
でもいいです。
これで身軽になったし、月4,000円くらいの節約ですからそのうち取り返します。
なお、Softbankショップでは、契約ブースの両サイドとも、Docomoを解約してiPhone5を買いに来た人でした。
だいじょうぶかDocomo?
今年1年ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。