第112回 社会貢献
- レポート
- 2014.10.31
お客様の中には、良いことを社会に広めたい、という志をお持ちの方がいらっしゃいます。
自ら推進したり支援をしたり。
たまたま先週は連続してそのようなお話を伺いました。
特に宣伝してくれとも言われていませんが、社会的に有意義なことだと思いましたのでご紹介します。
1つ目
PINK SHIRT DAY
ご存知でしたか?
私は、4人のお子様をお持ちのお客様夫妻から聞いて初めて知りました。
簡単に言うと世界的ないじめ撲滅運動。
ただ単に、いじめ反対を叫ぶとか、偉い人の話を聞く、とかではありません。
その発祥はカナダの学校です。
(以下はその由来を紹介する動画(英語)
音声なしで映像だけ見てもだいたいわかります。)
ある日ピンクのシャツを着て登校した男の子がいました。
その子をからかっていじめを始めたグループがいて、
友達は、なんとか助ける方法はないかと考えました。
そこで思いついたのは、みんなで同じピンクのシャツを着て学校に行くこと。
ネットで連絡を取り合ってたくさんのピンクのシャツを手配して皆で登校しました。
結果、そのいじめは自然消滅したとのことです。
カナダではこれを契機にいじめをなくす活動の象徴として、2月最終水曜日をPINK SHIRT DAYとし、賛同者がその日はピンクのシャツを身に着けたり、イベントをします。
これにあやかって、この活動がカナダ以外の各国にも広まっているようです。
日本でもお客様が昨年から、お台場や品川で大きなイベントを開催しています。
大手メディアにも取り上げられて大盛況だったそうです。
とにかくイベントは最新の音楽、ファッション、ダンスで格好良くやる。
意味がわかっていなくても後から分かれば良い、という趣旨でやったとのこと。
最終的に、いじめなんてやっているのは格好悪いと思わせれば成功ということのようです。
ただ一方で、シャツを売って儲けているのではという中傷を受けながら、実は完全に持ち出しなので、本当に毎回ヘトヘトになってしまうとのことでした。
でも、来年のPINK SHIRT DAYも、子供たちのためにやるそうです。
(今度の2月最終水曜日は25日です。)
2つ目
アフリカの内戦によるこども兵や放置地雷の問題。
この根本原因は貧困であって、さらにその原因は、日本を含む先進国が、彼らと対等な商取引をしていないことにある。
ここに問題意識をもって、現地に仕事を根付かせたり、様々な取組みをしているNPO法人があります。
http://www.terra-r.jp/
この代表はさぞかし国際派なのだと思っていたら、自分は英語も話せないし、それ以外にもできないことが多いけれども、色々な人達に助けてもらって活動しているとのこと。
大変若いし、正直びっくりです。
ここは直接私共のお客さまではないのですが、お客様がプロボノとして、この団体を支援されている関係で、熱くその意義を教えていただきました。
ふむふむ。
ところでプロボノという言葉、ご存知でしかたか?
私はよく知りませんでしたが、各自の持つビジネススキルをいかして活動するボランティアのことです。
単に寄付する、というのではなく、仕事で培った能力を活動に生かすということ。
この2点とも社会的に素晴らしい。
しかし、なかなか目的との距離を縮めるのが難しい地道な活動だと思いました。
外科治療と漢方薬で言ったら漢方薬のような。
私はどうしても刑罰、税制、ビジネススキームで強制的に解決する外科治療的なものを思いついてしまうのですが、それで短期的にクリアすることよりも、皆の心に浸透して自発的に変わっていくことの方が重要なのでしょう。
また、いずれのお話に対しても、私の中にどこまで踏み出したものか計りかねる気持ちがあるのも事実です。
それを1組目のご主人が代弁してくれました。
自分はまだ4人の子を子育て中だから、本当は非営利の活動をやっている場合ではないんです。
まだまだしっかり稼いでいかなければならない。
ただ、やはりこの活動は大切だと思って頑張っているんです。
というお話でした。
私も仕事や家庭を考えると、「まだまだしっかり稼いでいかなければならない。」
まさにそんな気持ちでいるところなので、良い話だな、と思っても積極的に運動をドライブするところには踏み出せていません。
とはいえ今回は関心を持つに至ったところで、まずは良しとしましょう。
ここからスタートしたいと思います。
*********************** まとめ *****************************
キーワード
!PINK SHIRT DAY
!プロボノ
*********************** あとがき ***************************
先日下の子(4歳)の運動会に行ってきました。
かけっこやダンスをしています。
それを見て、人間というか子供ってすごいな、と思いました。
子犬ぐらいの大きさで、目も見えずに寝るか泣くかおっぱい飲むかしかなかったのに、この4年で何倍もの大きさになって、言葉をしゃべって走って踊っているわけです。
それにひきかえ自分はこの4年間、成長しているどころか衰えている可能性すらあって、それを思うと、もう少しレベルの高い成長をしたいと思いました。