第118回 出る杭
- レポート
- 2015.04.30
先日、決算を終えたばかりのお客様とお会いしました。
まだ若い社長さんですが、業績を伸ばしており、来期も売上倍増を目論んでいます。
地方都市で、IT業界ではないお仕事をされています。
その社長が売上倍増を狙う理由。
それは、「圧倒的に差をつけるため」だそうです。
利益率としては良いものばかりではないけれど、倍増すればエリアの中で他を寄せ付けない水準になるとのこと。
現在は他よりも少し抜け出ている程度なので、同業者からはやっかみの対象となったり、談合の仲間に勧誘されたりしている。
でもそのような誘いもすべて断って進めているものだから、公共機関からの発注も当然取れている。
応札した役所からは、この値段で本当に良いのか、と確認の電話が入るそうです。
地元の同業者団体にも当然入っていない。
私は思わず、良いことだとは思いますが大丈夫なんですか?
と聞きました。
嫌がらせやら何やらないのか。
暗殺の危険はないのか?(笑)
社長ご自身、社屋に落書きがないか確かめたりすることはあるし、万が一のために生命保険にもちゃんと入っている。
だけど、そんなことするくらいのパワーが彼らにあるかどうか。
そもそも、これもまだ自分達と同じレベルだと見られているからこんなことになっている。
だから、違うレベルに行かなければならない。
ということでした。
前回メルマガのあとがきで、見城徹さんの『たった一人の熱狂』を紹介しました。
その中に、ちょっとぐらい出ている杭は打たれるけど、飛びぬけたものはもはや打たれない、という話がありました。
社長にその話をしましたら、まさに自分はそれをしているのだ、とのこと。
私も同業者と慣れあうのは好きではないですが、ここまでの覚悟でやっているわけではありませんでした。
無理にトラブルを求める必要はありませんが、周りと違うレベルを目指す点は、是非見倣わないといけません。
*********************** まとめ *****************************
ちょっと出たくらいの杭は打たれる。
周囲に、自分とは違う、と思われるレベルに行くこと。
*********************** あとがき ***************************
私には珍しく地方出張が続いています。
先週は仙台、今日は岡山に税務調査の立会です。
そのためこの文章も、のぞみ1号博多行きの車中でPCを広げて作成しています。
できる男っぽく見えますかね?
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