第142回 貯金で節税

  • レポート
  • 2017.04.30

元本保証でオカネを貯めながら節税。
え?と思いますが、今回はそんなお話です。

将来に備えて毎月2万円ずつ貯めれば年24万。
元本保証でないと嫌なので全部預金に。
よくある話です。

ただ、預金金利≒ゼロ。
増えません。
当然ながら、預金しても税金は減りません。

しかし、税金を減らす方法があるのです。

その方法とは何か?
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、最近あらゆる個人が入れることになった確定拠出年金です。

今年1月から、専業主婦も含め、多くの人が加入できるようになりましたが、今回の話に当てはまるのは、自分で稼いで税金を払っている人。
個人事業者、経営者、会社勤めのサラリーマン、OLも含みます。

ただ今回はその中でも多数派の、厚生年金に加入する、経営者、サラリーマン、OLの方を対象に話を進めます。

まず、これを実現するまでの流れは次の通りです。
・手数料の安い証券会社で口座を作る。
(楽天証券がおすすめ。私もそうしました。
 次の候補としてはSBI証券でもOKです。)
・月5千~2万3千円でスタート。
・運用先を定期預金にする。
以上。

その結果、
・積立額×税率だけ税金が減ります。

たとえば月2万ずつなら年24万です。
自分で定期預金をすればそこまでですが、確定拠出年金にし、運用先に定期預金を指定します。

すると税率30%の人であれば、
年末調整を通して24万×税率30%=7.2万の税金が減ることになります。
(年末調整では、小規模企業共済等控除)

年収で多い層の税率は住民税を合わせて20~30%、高い方は50%近くになりますから、
定期預金をして、その積立額の2、3割、場合によっては半分の税金が減ることになるのです。

(ただし、安い証券会社でも口座開設時に約3千円。
そして毎月167円取られますので、わずかですがコストかかります。)

また、返ってくるときに、退職所得として一応課税されるのですが、
拠出年数×40万の退職所得控除があるので、1年あたり24万であれば自ずと控除の範囲内なので税額は発生しません。

ちなみに、年金形式で受け取ることもできますが、この場合は雑所得として課税されます。
(つまり、有利な税率にはなりませんが、
 仮に減ったのと同額の税金を取られても、理論的な価値は
 現在の100円>60歳の時の100円ですからプラスです。)

なお、注意点があります。
年金というくらいですから老後に備えるもの。
・60歳になるまでは原則解約できません。

確定拠出年金は投資信託などでも運用できますが、今回はあえて、預金だけでプラスになる方法をお伝えしました。

以上、単純化してお話ししましたが、
ご自身でも研究して、よければやってみてください。

*************************** まとめ ********************************

老後に備えての預金。
これを節税しながら行う方法がある。

***************************あとがき**********************************

楽天証券の口座を用意していたら、今年の新入社員がこの話を持ってきました。

彼はSBI証券で進めているとのことで、聞いてみると私より一足先に手続が進んでいました。

なにやらこのメルマガ、私が彼から教えてもらって書いているようにも見える絶妙なタイミングで、少々くやしい感じです。

楽天証券・個人型確定拠出年金のページ
https://dc.rakuten-sec.co.jp/