第153回 3月60日
- レポート
- 2018.03.31
今日は3月31日。
最近はそうでない会社も多いですが、3月末というと一般には年度末ですね。
お役所などは当然3月で1年を締めますから、予算を使い切るとかなんとかという話もあったりします。
先日もお役所のお仕事をしている会社さんとお話をしていて、2月、3月には断らざるを得ない量の打診が来るので泣く泣くお断りをしているとのこと。
分散してくれれば良いのに、とも。
そういえば私も昔サラリーマンをしていたとき、お役所やその予算で動いている公益法人のお仕事で、年度末の事案に何度か対応したことがありました。
3月末納品の報告書が必要な案件が、明らかに不可能な量で発注されるわけです。
通常なら受けられない。
でも先方としてはどうか受けてほしい。
その際に担当者から言われた言葉が、3月60日で良いですよ、あるいは90日でも、という言葉でした。
具体的には3月末は最悪表紙と納品書だけで良いので、4月末までには、あるいは5月末までには中身も入れておいてください、という話です。
無理やり作り出す案件ですからもともとたいして必要な報告書でもないらしく、オーダーもセンチ単位でした。
センチとはご存知、長さを表す単位センチメートルですね。
つまり、〇百万の案件なのに、厚さ〇センチ程度の報告書を3月60日までに出してあそこの棚に入れておいてください、みたいなかなり大雑把な話でオーダーがくるわけです。
年度中に実施させていただく緻密な案件とのギャップが大きく、会社の経営的にはありがたいのでしょうが、当時下っ端だった私としては、世の中こんなもんなのかな、と少々疑問に思いつつもあくせく対応しておりました。
とここまで書いていて、この3月60日、90日という言葉。
もしかしたら単に私の周囲の方たちが勝手に使っていただけのものかもしれない。
だとしたら、ここでご紹介してもしかたないな、と心配になって改めてネット検索してみました。
すると、主にお役所で使われる業界用語として堂々と載っていました。
また、実際に建設工事でのご経験をサイトに書いている人も。
どうやら、ある世界では今でも一般に使われている用語のようです。
ただ、でも、なんとなく問題のある話ですよね。
この面でも心配ですが、私の話はもうかなり昔の話です。
今はやっていないと思います。
たぶん。
いややっていないはずです。
きっと。
今回は、かなり昔の年度末に触れた業界用語のお話でした。
*************************** まとめ ********************************
3月60日という業界用語がある。
***************************あとがき*********************************
(1)編集後記1
ちょうど昨日、広告代理店らしき会社さんからお電話がありました。
電話に出た社員から、このような話が来ていますがつなぎますか、と。
内容を聞くと、
石田純一さんとテレビでゴルフ対決する企画への出演でした。
おそらくスポンサー兼出演者という位置づけでどうですか、との打診のようですが、即座に断ってもらいました。
オカネ以前に、石田純一さんと言えば、奥様がプロゴルファーでご自身も芸能界でかなり上手な方。
一方で私は、下手くそおじさんゴルファー。
カネを払ってテレビで恥をさらしてどうするんだ、と。
(2)編集後記2
新しい本ではないのですが、
『心臓を貫かれて』
マイケルギルモア著、村上春樹訳
を読みました。
ここ数年で一番の読後感でした。
ノンフィクションです。
読後も長く頭に残ります。
なので私自身の感想よりも、ご自身でお読みになると良いと思います。