第161回 メールの次?
- レポート
- 2018.11.30
お客様や取引先から、メールでなく〇〇でやりませんか?
ということが少しずつ増えてきました。
特にIT系のお客様は新しいツールに敏感なのでそうした話が多いようです。
ちょっと前まではFacebookが多かったように思いますが、
LINEのようにやればビジネスも便利、
ということでビジネスチャットというジャンルのサービスが出てきました。
特によく見るのはChatwork、
https://go.chatwork.com/ja/
次にSlackでしょうか。
https://get.slack.help/hc/ja
メールであれば、件名、挨拶、最後に署名、と形式を踏みますが、
・直接要件に入りやすい。
・やり取りの履歴がわかりやすい。
・後からの参加者もその経緯を参照しやすい。
というメリットがあります。
ただ、問題は似たようなものがいくつもあること。
スタンダードがどれに収束するのかがまだ分かりません。
そのため、取引先ごとに通信手段が変わる、ということが現実に起こっていて、先日お客様の税務調査に立ち会ったときはそれを実感しました。
税務調査では、調査官から、
「この取引先とのやり取りがどうだったかを教えてくれ」
と言われることがよくあります。
それに対して、その社長が今、利用されている通信手段は、
通常のメール以外に
クライアントのA社とはSlack、
でもB社とはChatwork、
C社とは似た機能を持つFacebookのMessenger、
外注のDさんとはLINE。
とバラバラ。
聞かれるたびに、この件は、、、などと言いながらそうしたサービスを次々と立ち上げながらなんとか答えていました。
実際、E社の〇〇さんとは途中までメールで、△△さんが参加してからは基本はChatworkだったかな。
あ、でもたまにMessengerでも連絡が来ます、とかになるのです。
ご本人も問題に気付いているのですが、お客様から指定されると断りにくいとのこと。
わかります。
ただ、そうなると情報が共有されている、と言えるかどうか微妙な状態になります。
Chatworkがいつまで提供されるサービスなのか、将来スタンダードになるのか、わかりません。
もしめでたくスタンダードになっても、そうなると他は負け規格。
大事なお客様とのやり取りの履歴が、漏洩しないまでも散逸して、直担当自身でも追えなくなる可能性があります。
コミュニケーションツールは増えてきましたが、どれを用いるか。
特にビジネスの場合はしっかりと考えないと情報共有が前進どころか後退する可能性もありますから注意が必要だな、と思う今日この頃です。
ちなみに、上述の税務調査のお話に出てきた社長のお話では、海外の動向やお客様を見ていると、いずれSlackがスタンダードになると思う、と推しておられました。
どれになるのでしょうね。
メール以外の通信手段。
便利ですが、慎重に検討して採用しましょう。
*************************** まとめ ********************************
メール以外の通信手段。
便利ですが、慎重に検討して採用しましょう。
***************************あとがき*********************************
先日、伯父の通夜に行ってきました。
かなり久しぶりに会うおじ・おば、いとこ達と話しました。
小さいころにかけた迷惑をお詫びしつつ。
なぜお詫びを?
母は10人兄弟・姉妹の9番目。
私は親戚の中では幼ないのを良いことに、結構な迷惑をかけた記憶があるからです。
たとえば、今回亡くなった伯父の家には、
拾ってきた猫を無理やり飼ってもらったり、
そこの次男で大学生だったいとこのカメラのシャッターを押し続けてフィルムを無駄にしたり、等々。
ちなみに、消去ボタンを押せば済む今と違い、24枚●百円とかで買ってきてカメラに装填するフィルムにこれをやられると、本当に物理的に無駄になるのです。
撮り終えると、全部一緒に現像・プリントに出しますからそのオカネまで。
赤ちゃんならまだしも、小学生が悪ふざけでやるわけですから頭にきたと思います。
似たようなことを、他のおじ・おば達にもやってきました。
(実は、父も4人兄弟・姉妹の末っ子なので、同じ流れで父方の親戚たちにも・・・)
そんな親戚たち、(当然自分も含めてですが)正直皆、年を取ったなというのが実感です。
人間が150歳まで生きる時代も近いという話もありますが、いずれにしても老いて死ぬことは変わらないわけで、悔いのないように生きないといけません。